◇伸びるエンジニアリング契約
貿易とともにエンジニアリング契約(対外請負工事)での協力も進行している。2014年末までの中国企業のアラブ諸国での受注額は2551億ドル。対象は住宅、通信、交通、石油・石油化学、電力、港湾、建材など多方面に及んでいる。 エネルギー製造分野での幅広い協力関係も盛ん。中国はエジプトにスエズ・貿易開発区を建設し、すでに30を超える中国企業が参加している。中国企業はこのほか、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、スーダンなどで、天然ガス開発、製油、建材、綿花栽培・加工などで投資協力を行っている。
一方アラブ諸国は、天津や福建省などで石油化学プロジェクトを運営。運営状況は極めてよい。このように中国とアラブ諸国の経済・貿易面での協力は、発展途上国の間のウイン・ウインの協力関係であり、全方位・開放式・包括的な協力関係を築いている。