中国中央銀行である中国人民銀行が先週末発表したデータによると、中国の金保有量は7月末時点で1677.3トンに達し、6月末比で19.28トン増(1.16%増)となった。中国は金保有量で世界5位をキープし、米国が首位となった。
世界最大の金消費国である中国は7月20日、金保有量を大幅に拡大すると発表した。中国は過去6年間に渡り金保有量のデータを公表していなかった。多くのアナリストは、中国が同データを次に公表するのは約5年後と予想していたが、29日後に発表されるとは予想外だった。Commtrendz Risk Management Services社のGnanasekar Thiagarajan氏は、中国中央銀行は金保有量の拡大を続け、これにより国家の準備資産の多元化を図ると分析した。同氏は、金価格が低下を続けており、底値買いの心理を否定できないとした上で、中国中央銀行は積極的に人民元国際化を推進していると話した。
金保有量は世界各国の中央銀行の重要な準備資産とされている。金本位制の廃止後も、金は依然として準備資産としての性質を持つ。世界2位の経済国である中国の金保有率は、依然として外国を大幅に下回っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年8月18日