中国の中央銀行が行った人民元基準値の決定システムの変更に対し、FRB(米連邦準備制度理事会)元総裁であるバーナンキ氏は17日、中国は為替相場制度へ向けてまい進しているとの見方を示した。
この日同氏は、ワシントンのシンクタンクが開催したイベントにおいて、中国中央銀行の措置は、市場が人民元の価値を決定する過程において行われたものと指摘。このところ人民元相場が大幅に上がっていたが、それが中国経済に一定の圧力になっていたと述べ、今回の中国の中央銀行の措置は為替相場が市場化へ向かっていることを意味するとの見方を示した。