8月26日、ジョコ・ウィドド大統領に安倍首相の親書を手渡す和泉弘人日本首相特使(左)
新華社の報道によると、現在インドネシアのジャカルタ‐バンドン間を結ぶ高速鉄道プロジェクトをめぐり、中国と日本は受注で競争の最終段階に突入している。和泉弘人日本首相特使は8月26日、ジャカルタでインドネシアのジョコ・ウィドド大統領に謁見し、新たな優遇条件を切り出して最終段階で有利な立場を勝ち取る狙いだ。
インドネシア経財相ダルミン・ナスティオン氏は会見後の記者団に対し、「優遇条件はプロジェクト全体の融資に対する当政府の担保が必要ないことと、日本側は技術移転と高速鉄道の早期完成を保証することを含む」と内容を明らかにし、新しい提案はこれまでの条件より遥かに優遇したものだと表明した。
「予定としては、中日双方の提案に対する評価調査が数日後に終了することになるが、現在日本側が新しい提案を出しており、中国側も更なる優遇価格を提出する可能性があるため、双方の条件を見比べながら判断されることになる。したがって、高速鉄道プロジェクトをめぐる審議プロセスは延びる可能性もある」とナスティオン氏が明かした。