「中国-北東アジア博覧会」が、9月1日に長春で開幕した。日本の上田隆之経済産業省審議官は北東アジア協力フォーラムの席上で、「日本の中国東北部への投資は順調に伸びており、日本も今後は中国資本の受け入れを進める」と述べた。
中国は日本にとって最大の貿易相手国であり、日本は中国にとって第3の貿易相手国だ。経済貿易の面で日中両国は非常に密接な関係にある。
中国東北部は豊富な天然資源に恵まれているうえ、交通の便も良く、北東アジアの物流拠点となっている。多くの外資系企業がその地理的な優位性と成長潜在力に注目し、中国東北部で投資を行い、工場を建設している。地理的に近い日本からも多くの企業が投資に参入している。
大連と長春は自動車産業を中心に、多くの日本企業が工場や事務所を建設。現在は10年前の約3倍にあたる2100社以上が遼寧・吉林・黒竜江の3省に投資している。これらの日本企業は現地で多くの雇用機会を創出し、東北地区の経済発展に寄与している。
日本の中国東北部への投資は順調に伸びている。日本も中国東北部からの対日投資推進に注力する方針で、すでに具体的な行動を始めている。
ジェトロ(日本貿易振興機構)は中国の対日投資促進に向け、中国各地で説明会を開いている。今年3月に大連で説明会を実施しており、11月には瀋陽で開催する予定だという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月2日