中国海関総署(税関)が8日に発表した8月の貿易統計が注目されている。2015年8月の輸出入総額(人民元建て)は前年同月比9.7%減の2兆400億元に落ち込んだ。うち、輸出は6.1%減の1兆2000億人民元、輸入は14.3%減の8361億元。貿易黒字は3680.3億元で、前年同月から20.1%拡大した。
「中国の8月の輸入急減、中国経済の急減速への懸念強まる」と、ロイターが報じた。中国は10カ月連続で輸入が減少し、減少幅は予想を大きく下回っただけでなく、前月の減少幅を上回る大きな落ち込みとなった。これについては、中国の内需不振が続いていることを反映しているとコメント。韓国の東亜日報は8日、従業員6000人を抱えていたノキアの東莞工場閉鎖について大きく報じた。中国経済は輸出と内需の不振に加え、人件費も急上昇しており、先行きへの懸念が高まっているという。