広東省の発展改革委員会(発改委)はこのほど、東風日産汽車銷售有限公司(東風日産)に対し、独占禁止法違反を理由に、1億2330万元の罰金を科す処分を決定したと発表した。中国本土における自動車の独禁法違反に関する罰金としては、今年2番目の規模。広州市内で日産車を販売する17社の販売店も1912万元の罰金が科された。
広東省発改委は東風日産に対して、昨年8月から独禁法違反の疑いで調査を進めていた。調査によれば、東風日産は2012~14年にかけて、販売価格の管理規則や評価制度の規定を販売店に送達するなどして、自動車の販売価格を厳しく制限。13年には価格規制に違反した広州の販売業者を処分していた。東風日産と広東省の販売業者が合意の上で実施していた自動車販売価格の独占協議は、「独占禁止法」第十四条に違反、競争相手を市場競争から排除し、消費者の利益を損なうものだ。