ただし、傾向を分析すると、中国の海外投資の誘致は、すでに高度成長期、または超高度成長期を過ぎ、踊り場に差し掛かっているとも言える。ここ数年のデータをみれば分かるが、我が国の投資導入額は概ね1200億前後で推移し、上下3~5ポイントの変動はある。
一方、対外投資額は2ケタの伸びを維持し、今後当面の間、この傾向は続く。海外の経済環境が複雑化するなか、採鉱など一部の業界は影響を受けるものの、多くの分野では、海外投資に対し依然として旺盛な需要がある。例えば、インフラ建設、製造業、サービス業など。こうした状況から、中国の対外投資は増勢が続くと判断できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月17日