中国核学会の李冠興理事長は23日、同学会の2015年学術年会で、中国の原子力発電が数十年にわたる発展を経て世界トップになったと述べた。中国が徐々に、グローバル原子力発電産業の中心になっていく見通しで、原子力の大国から強国になる歴史的な進歩を遂げるとしている。
運営、建設、建設予定の原子力発電ユニットは現時点で合わせて52基に上る。その建設規模は世界1位、発電規模は第4位だ。
李冠興理事長は、中国が世界最大のエネルギー生産国で、かつ消費国になったと指摘。原子力発電は、高効率、クリーン、安全なクリーンエネルギーで、エネルギー安全保障と気候変動対策の鍵になると説明した。原子力発電を積極的に建設する方針を堅持し、中国全土の発電総量に占める原子力の割合を、世界平均の11%以上まで早期に引き上げる必要があるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月23日