総体として、中国経済の発展は「新常態」(ニューノーマル)に入ったのであり、国際社会には、この変化を認識し、これに適応することが求められる。中国経済がいつまでも急速成長の状態を保つと期待することはできない。さらに目下の中国で雇用が基本的に安定し、消費者物価が穏やかに上昇していること、中国経済が依然として成長率の最も高い主要エコノミーの一つであること、世界経済の成長を引っ張る重要なエンジンであり続けていることにも目を向ける必要がある。
中国は現在、さらに高度な対外開放の推進に取り組み、外資の参入条件を一段と緩和し、二国間・多国間自由貿易地域の建設を加速しようとしている。とりわけ「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)建設の実施に伴い、中国と他国との経済連携はいっそう強まり、世界経済の成長を引っ張る力は今後、さらに際立ったものとなると考えられる。
注目すべきなのは、対外直接投資のフローが縮小している中、2014年の中国の対外直接投資が1231億2千万ドルの過去最高を記録し、前年から14.2%増加したことである。フローでは連続3年で世界第3の投資国となり、ストックでも初めて世界のトップ10入りを果たしている。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年9月30日