国家特別プロジェクト基金が投資し、投資総額が1000億元(約1兆8910億円)を超える中仏原子燃料サイクル施設の、国内初となる説明会が開かれた。これは中仏両国の経済・貿易協力および原子力エネルギーの協力における最大のプロジェクトであり、中国の原発の持続可能な発展、原子燃料サイクル産業の自主的な発展などに対して重大な意義を持つ。光明日報が伝えた。
中仏が共同建設する中国原子燃料サイクル施設は、中国核工業集団公司が建設を担当する。同施設は、次の3つの機能を持つ。(1)中国の原発から運び出される燃料を毎年800トン処理し、原子燃料サイクルによってウラン資源の利用率を高め、中国の原発の燃料処理の需要をほぼ満たす。(2)使用済み燃料保管センターを建設する。第1期の保管能力は3000トンで、原発から運び出された燃料を管理し、中国の原発の安全性を高める。(3)高レベル放射性廃液ガラス固化処理により、高レベル放射性廃棄物の長期的かつ安全な管理を実現し、中国の原子力エネルギーの利用をよりクリーンにする。
この原子燃料サイクルプロジェクトは、2020年の着工、2030年頃の竣工を予定している。中国は実用化された、大規模な原子燃料サイクル能力を手にすることになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年9月30日