高部長は、「中国は現在、ASEAN、チリ、スイス、ニュージーランド、韓国、オーストラリアなど22の国と地域と14の自由貿易協定を締結している。また関連国と共に地域包括的経済連携、中日韓自由貿易区、中国・ASEAN自由貿易区のグレードアップなどの交渉を推進し、世界を網羅する高水準の自由貿易区ネットワークを構築しようとしている」と説明した。
TPP交渉の終了は米国が多国間体制を捨てることを意味し、TPPの規則がWTOの規則の代わりになるという観点がある。高部長は、「中国は多国間貿易体制の積極的な参加者・保護者・貢献者だ。中国はWTOを始めとする多国間貿易体制が世界貿易規則のメインルートであり、地域の貿易自由化はその有益な補完であり、両者で相互促進し、共に発展していくことを主張している。中国は関連国が、貿易・投資の関連分野の規則の制定を積極的に模索することに対して、開放的な態度を持っている。また現行の多国間貿易体制は1995年の確立以来、世界の貿易・投資自由化および世界経済成長に対して欠かすことの出来ぬ役割を果たしてきたと認識している。中国はWTO加盟国が、世界経済に利益をもたらす多国間貿易体制を軽率に捨て去ることはないと信じている。各国は共に努力し、WTOドーハ・ラウンド交渉の早期終了を支持し、すべての加盟国が共同制定した発展目標を真の意味で実現することになるだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月9日