クレディスイスが13日に発表した世界の資産に関する報告書によると、中国は日本を抜き、米国に次ぐ世界で2番目に豊かな国になった。中産階級は1億900万人で世界最多。ロイター通信が10月13日に伝えた。
国別に見ると、世界で最も豊かな国は米国(85兆9000億ドル)で、中国(22兆8000億ドル)、日本(19兆8000億ドル)が続いた。中国は今年、日本を抜き2位となった。これは為替レートの影響で、日本の各世帯の資産が15%減少したためだ。
中国の株価は2015年中頃までの12ヶ月で約150%上昇した。金融資産が各世帯の資産に占める比率は50%のみで、かつ株は金融資産の一部しか占めていないことから、株の値動きによる影響は予想を下回った。
中国大陸の株価は6月中旬より暴落したが、資産全体への影響は限られている。しかし来年のいかなる元安の原因でこれが現れてくる。
中国の資産総額は2020年までに36兆ドルに達し、世界全体の345兆ドルの10.4%を占め2位になる見通し。中国の百万長者数は、世界6位の232万人に達する見通し。
世界の中産階級の成人数は、2000年の5億2400万人から2015年の6億6400万人に増加し、成人全体の14%を占めた。
中国の中産階級は全国の成人数の11%を占めるに留まっているが、1億900万人という絶対値では世界最多となり、米国(9200万人)を抜いた。
同報告書は米国を基準国とし、5−50万ドルの資産(2015年中頃の為替レートを基準とする)を中産階級の成人と定義付けた。また国際通貨基金の購買力平価を採用し、現地の購買力に基づき、その他の国の中産階級の範囲を導き出した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月14日