先週は中国に世界中の注目が集まった。19日に発表した2015年第3四半期(7~9月)の経済統計がグローバル市場のマインドに影響を及ぼしたほか、19~23日には中国の習近平国家主席が「英国公式訪問のビッグイベント」で、21世紀の中英グローバル戦略パートナーシップ「黄金時代」の幕を開け、新たな1ページを記した。23日の中国人民銀行による預金・貸出基準金利と預金準備率の引き下げ発表も、世界中で中国の金融政策をめぐる議論を引き起こしている。
中国の第3四半期国内総生産(GDP)は前年同期比6.9%増と、成長率が6年ぶりに7%を下回ったものの、経済の構造転換による成長力が表れてきた。成長は鈍化したが、中国経済が安定しつつ進歩し、上向く大勢は変わっていない。世界的にもこのような状況をはっきりと認識する人は徐々に増えており、中国経済の成長が主要国の羨望の的で、中国経済は規模が巨大なために成長率が相対的に低下してもグローバル消費と生産のエンジンの一つになるとの見方が出ている。中国経済の安定成長は、グローバル経済の回復と金融の安定に非常に大きくポジティブな影響を及ぼす。