PwCの最新リポートによると、2015年1-9月の中国本土企業による海外M&Aは257件と、2014年の年間合計件数を上回り、過去最高を記録した。取引総額は452億米ドルに上り、前年同期の水準を上回った。
当期は民営企業の海外M&Aがハイペースで増え、件数は国有企業の約3倍。国有企業の海外M&A件数は前年同期比23%増、取引額は55%増加した。リポートは、民営企業は重点対象を、技術を持つメーカー、ブランドと顧客資源を持つ消費財企業などに絞っていると分析する。
中国本土企業による海外M&Aは上場企業が主力。当期の海外M&A件数に占める上場企業の比率は62%に達し、平均取引額も非上場企業を大きく上回った。このほか、戦略的投資家やプライベート・エクイティ・ファンドが上場企業と提携して海外進出を行うとともに、独自に海外M&Aを行うケースも増え始めており、当期は前年同期比62%増となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月29日