今年の「11・11」商戦はグローバル化、海外ブランドが大活躍
今年の「11・11」商戦はグローバル化、海外ブランドが大活躍。
タグ： 11月11日 独身の日 ネット通販
今年の11月11日（中国の「独身の日」、ネット通販の激安セールが実施される）はこれまでで最も「グローバル」な11月11日になりそうだ。米国のメイシーズ、ドイツのメトロ、英国3位のスーパー・セインズブリーズは今年の11月11日前に、中国ECサイトに進出した。韓国人は「23兆ウォンの中国海外通販市場を見逃すな」というスローガンを掲げた。ロシア人は平日の約20倍の取引量により、11月11日に海外購入者のブラックホースになりそうだ。
インド紙エコノミック・タイムズによると、今年の11月11日はグローバル化が目玉となる。LG、フィッシャープライス、レゴ、コストコなどは、今年のセールに参加する海外ブランドだ。そのうちトルコ菓子メーカーのKARSAは、11月11日のセールの2回目の参加となる。同社は2014年の11月11日の1日で20万個のケーキを販売した。同社の中国マーケティング担当者は、「今年は少なくとも昨年の1.5倍の売上を達成する」と話した。米国食肉輸出連合会アジア太平洋バイスプレジデントは、10月中旬に中国ネット通販最大手のアリババ本社を視察し、「商機を見逃すことはできない」と述べた。米国は関税などの問題により、現時点では中国に牛肉を輸出できない。しかし彼らは11月11日に米国の豚肉を販売し、ビジネスモデルを模索する計画を立てた。
米フォーチュン誌によると、多くの小売ブランドが11月11日を、中国市場進出の絶好の機会としている。アリババの創業者である馬雲氏は、自社のB2C「天猫（Tmall）」に今年、欧米やアジア太平洋などの5000社を呼びこむ計画を立てている。またアリババは中国製品を、64カ国・地域の消費者にセールスする。
独フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙によると、サッカーのバイエルン・ミュンヘンもアリババと事業提携している。クラブのルンメニゲCEOは、「クラブは中国に9000万人のファンを持つ、そのうち1％のファンがユニフォームを購入すれば、販売量が約2倍になる。11月11日は理想的な販売のチャンスだ」と述べた。
中国のネット通販サイトでは、韓国のネットショップが早くから準備を整え、11月11日に備えていた。韓国の中央日報によると、ロッテ百貨店は10日より3日間に渡り、ネットショップで化粧品・衣料品・スポーツ用品などのセールを開始する。最大で8割引きのセールで、150億ウォン分の商品を揃える。韓国の多くの商品も最近、中国のネット通販サイトへの進出を決めた。
アリババの役員は先月、今年の11月11日には世界各地の4万店舗が参加し、昨年の約2万7000店舗を上回ると発表していた。
海外のEC事業者が中国に目を向けるほか、「メイド・イン・チャイナ」を好む外国のネットユーザーも11月11日に注目している。ロシアのイズベスチア紙は10日、中国の11月11日にロシア人の購入の需要が約20倍に膨らむと報じた。ロシア人の中国のネットショプにおける購入額は、昨年の11月11日に通常の12倍に達した。ロシアで流行しているのは、京東商城やアリババの海外向け通販サイト「全球速売通」（アリエクスプレス）など、中・大型の40数サイトだ。ロシアのコメルサント紙によると、中国のネットショップは割引率が高く、多くのロシアの消費者を集めている。ロシア人は今年上半期、海外に2億件の注文を出したが、うち半数が中国だった。中国のネットショップのロシアにおける売上は、西側諸国を上回る。
「中国網日本語版（チャイナネット）」 2015年11月11日
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