海洋石油981
中国海洋石油総公司からの情報によると、中国で海底油田・ガス田の探査と開発を担う深海作業船隊がすでに組成されている。足元で「海洋石油981」を含め、各種の深海作業台船57隻を備える。うち水深3000メートルの海域で作業できる深海作業台船は7隻。地球物理探査、地質探査、掘削作業、海底パイプラインの敷設、物資補給など様々な役割を果たす。中国の海底油田・ガス田の探査・開発能力が大幅の向上されている。
中国海洋石油はここ数年、深海発展戦略の推進に注力し、海底油田・ガス田開発の「連合艦隊」を組成。半潜式深海ボーリング用プラットフォーム「海洋石油981」、深水パイプ敷設クレーン船「海洋石油201」、深海物理探査船「海洋石油720」、掘削装置(リグ)「興旺号」など、一連の深海作業装置が相次ぎ投入。今年7月3日から、同社で7隻目の半潜式深海ボーリング用プラットフォーム「興旺号」が、南海「茘湾3-2」ガス田・水深約1300メートル地点で掘削を開始。「南海8号」、「南海9号」、「海洋石油981」に続き、中国海洋石油が南海の油田・ガス田に投入した4隻目の半潜式深海ボーリング用プラットフォームだ。また、「興旺号」と同シリーズで、半潜式深海ボーリング用プラットフォーム「先鋒号」、「進取号」「創新号」は2011年と12年にノルウェーの北海海域で作業を実施。ノルウェー国家石油公司に掘削サービスを提供した4年間で、7回にわたり表彰された。「旗艦」として高い知名度を有する「海洋石油981」は今年8月、世界でも難しいとされる中国初の深海・高温・高圧井「陵水25−1S−1井」の掘削作業を完了した。今年はさらに海外で活躍。ベンガル湾の水深1700メートル地点で作業し、掘削井の深さが5030メートルに達した。半潜式深海ボーリング用プラットフォームとして深さが国内記録を更新した。
中国海洋石油は今後も深海作業設備の建造を拡大する計画。国内の海底油田・ガス田探査・開発需要を満たすと同時に、海外進出を加速し、国際ハイエンド市場で中国ブランドの競争力と影響力の向上を目指す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月18日