中国企業がしきりに日本に乗り込んでいくのは、日本市場が再び熱くなったことが主な原因だ。中国企業が日本の資源を手がけようとする実際の目的は、市場シェアを獲得することにある。シンクタンク易観智庫の朱正煜アナリストは、「観光目的地でのサービスは観光体験に影響する重要な要因。同程や春秋のような旅行関連企業にとって、目的地の資源を把握しコントロールすることは、サービスの質を把握しコントロールする上で最も直接的かつ最も確実な方法になる。企業にとってみれば、現地市場に進出して産業チェーンにおける自社の事業のカバー面積を拡大できれば、収益環境がより豊かになる。中国企業が日本に進出すれば、中国人観光客をカバーできるだけでなく、日本での観光事業への波及も可能になる」と分析する。
また同アナリストは、「日本の文化的背景は中国と類似点が多く、投資の方向性は明確で、リターン周期も欧米市場への投資に比べてやや短い。これが中国企業が日本に熱を上げるもう一つの原因だ」と話す。