ロボット掃除機
中国の李源潮国家副主席は北京で開催された「2015世界ロボット大会」の式辞で、今後はサービスロボットが新たな焦点になるとの見解を示した。李副主席は今年の「双11」(11月11日、中国の独身の日)でロボット掃除機がネット家電販売額ベスト10に入り、その販売額は流行の小米の携帯やスカイワースのテレビを上回ったと指摘した。
ロボットは、製造業向けの産業用ロボットと、それ以外のサービス・パーソナルロボットの2つに分けられる。中国は2013年に、産業用ロボットの世界最大の市場となった。14年には、中国市場での産業用ロボット販売台数が5万7000台となり、前年比で55%増加。販売台数は世界全体の約4分の1を占め、2年連続で世界最大の市場となった。しかし、サービスロボット市場での中国のシェアは非常に低い。
先ごろ「ロボット産業の第13次5カ年計画(2016~20年、十三五)」の策定がほぼ完了した。これまでの草案が「従来型」のロボット寄りだったのとは異なり、新たな草案では「次世代型のスマートロボット開発を目指す」などといった内容が主要課題に盛り込まれている。業界関係者は、中国でのサービスロボットの発展は産業用ロボットと比べて遅れているため、一段のサービスロボット支援策が打ち出される可能性があると指摘する。