中国の経営者は、スマート工場が生産効率を高めるほか、事業モデル、製品のラインナップ、研究開発を変化させ、ビジネスの成功を促すことを信じている。しかし中国企業の「スマート工場」の道は、未だにスタート段階にある。これはドイツのコンサルティング会社の調査報告書、「中国――インダストリー4.0」が導き出した結果だ。徳国財経網(GERMAN FINANCE ONLINE)が11月26日に伝えた。
中国企業はスマート工場キャンペーンを展開している。しかし調査によると、調査対象となった100の企業のうちわずか1割しか、生産のスマート化、ネットワーク接続を基礎とするスマート工場プロジェクトを開始していない。うち37%のプロジェクトは、観察・分析の段階に留まっている。また中国企業の3分の1は、「インダストリー4.0」の具体的な行動に着手していない。
しかしこの状況にはすぐに変化が生じるだろう。中国の工業は今後数年に渡り、巨大な変革に直面する。企業の8割はすでに、今後5年間にモデルチェンジしなければならないと意識している。それに伴い、スマート工場の実施が加速されるだろう。同社の関係者は、「スマート製造が、中国企業に大々的に進出する。中国政府はすでに『中国製造2025』戦略を発表しているが、これはドイツのインダストリー4.0を手本としている。中国は大股で前進している」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月27日