中国ラオス鉄道ラオス区間
中国ラオス鉄道のラオス区間が12月に着工する見通しだ。中国中鉄二院工程集団有限公司(中鉄二院)からの情報で明らかになった。新たに建設するのは中国と国境を接するボーテンと、ラオスの首都・ビエンチャンを結ぶ区間。設計時速は160キロメートル、工期は5年となる計画。鉄道が竣工すれば、中国人観光客にとって、列車でのラオスの旅も、海外旅行の一つの選択肢になる。
設計時速160キロ、メコン川を2度跨ぐ
12月に着工する中国ラオス鉄道・ボーテン~ビエンチャン区間は全線がラオス国内に位置する。中国と国境を接するボーテンから、ラオス北部のルアンナムター県、ウドムサイ県、有名な観光地ルアンパバーン県、ボーテン県を経由し、終点は首都ビエンチャン。全長は約427キロメートル。
中国ラオス鉄道はラオス国内で初の現代化鉄道で、すべて中国の技術基準と設備を採用する。中国の鉄道建設大手・中国中鉄傘下の中鉄二院が鉄道の設計を担当した。
ラオスは“インドシナの屋根”と言われている。中国ラオス鉄道・ボーテン~ビエンチャン区間の80%は山地と高原を通過。一方、長さが1900キロメートルに上るメコン川はラオス国内最大の河川。同鉄道はメコン川を2度跨ぐ計画だ。
ボーテン~ビエンチャン区間は設計時速160キロメートルのI級単線鉄道。ヴァンヴィエンとビエンチャン区間は時速をさらに40キロメートル引き上げることも可能。全線に2本の大型橋梁と8本のトンネルが含まれ、うちメコン川を渡る2本の大型橋梁それぞれ全長1220メートル、1436メートル。