CREIS中指数据のまとめによると、中国主要都市の2015年11月の不動産取引面積は前月に比べ3.84%増加した。前月比で増加した都市は全体の6割を超えた。前年同月比では21.18%増だった。
2015年の中国不動産市場を振り返ると、デベロッパーによる2014年の年末販売促進が終わった年初は調整期に入り、パフォーマンスが減速した。2月も春節(旧正月)の影響で低水準の取引が続いたが、3月は緩やかに回復し、4月には取引がさらに増加。5月は政策による支えで回復が続き、6月も引き続き堅調だったが伸び率が縮小した。7月に取引が増加から減少に転じると、8月と9月も減速傾向が続く。取引が例年活発な10月に回復がみられ、11月も引き続き小幅に増加した。
取引面積が前月に比べ増加したのは24都市で、増加率は南京市がトップの39.96%に達し、昆明市と厦門市がそれぞれ34.57%、32.79%で続いた。前月比で減少した都市のうち三亜市の減少率は39.21%となった。