◆「供給サイドの改革」に注目
業界関係者は、「供給サイドの改革」推進が中央経済活動会議の1つの見どころになると予想する。ここ1カ月に渡り、政府首脳は度々「供給サイドの改革」を強調しているという。
「供給サイドの改革」は必ずしも「需要政策の取り止め」を意味するものではない。国務院発展研究センターの王一鳴副主任は、供給と需要は相互に呼応し釣り合いが取れていなければならないと指摘。「供給サイドの改革」は「需要の創出」を可能にする一方で、「需要サイド」の減税などの政策も「供給サイドの改革」に緩和的な環境を提供することになるとしている。
財政部財政科学研究所の賈康所長は、中国のマクロ政策について、供給管理を長期的に重視しつつ、強化と改善を行っていく必要があると指摘する。市場が資源配分で決定的な役割を果たすことを尊重するとともに、政府は意識的に需要全体の管理と供給構造の管理をリンクさせて行う必要がある。特に、理性的な供給管理は、「十三五」計画期間や更に長期に渡る期間においても、中国の特色ある社会主義市場経済の要求に応え、重要な役割を果たすとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月7日