とある工場。管の中から湧き出る米粒が白いビニール袋に入っていくさまを、マスクをした女性従業員が黙々と眺めている。機械は1秒で袋詰めする。ベルトがこれらの袋を機械の腕の部分に送る。機械の腕は袋を持ちあげ、ラベルを貼る。ドイツ紙「ハンデルスブラット」のウェブサイトが11月20日に伝えた。 「ここは全てが自動だ。従業員の主な任務は機械を監視することだ」。寧夏にある某食品メーカーの副総経理である劉自斌氏はそう述べる。この会社は毎年、銀川で15万トンのコメを加工している。脱穀から包装まで、かつて農家が苦労してやって来た一連の作業のほとんどを自動化することに成功した。
世界第二位の経済大国である中国は現在、オートメーション産業にとって重要な成長市場の1つとなっている。 「中国がこれまで25年間頼ってきた伝統的な工業モデルは、すでに限界に達している」と、中国でコンサルティング会社を経営するゲオルグ・シュティレ氏は述べる。