中国自動車工業協会の許艶華副秘書長は5日に北京市で、「政府の政策によるけん引を受け、生産・販売メーカーの取り組みにより、中国新エネ車産業は喜ばしい発展状況を見せている。新エネ車の販売台数が今年米国を上回り、世界最大の新エネ車市場になることはほぼ間違いない」と発言した。
許氏は第1回中国新エネ車企業リーダーサミットに出席した際に、中国の今年の新エネ車販売台数は22-25万台に達すると予想した。米国は通年で約18万台。中国が販売台数で世界最大の新エネ車市場になることが確実視されている。
中国は2009年に米国に代わり世界最大の自動車生産・販売市場になると、ガソリン車の生産・販売で世界一の地位を維持してきた。今年は全国自動車生産・販売台数が伸び悩んでいるが、政府の政策による奨励とけん引を受け、新エネ車の生産と販売が共に急増している。電気自動車、プラグインハイブリッド車の生産・販売台数が、いずれも過去最多を更新している。
中国自動車工業協会のデータによると、中国の今年1-10月の自動車生産台数は、前年同期をやや上回る1928万300台となった。販売台数は1.5%増の1927万8100台。新エネ車の生産台数は2.7倍増、販売台数は2.9倍増。
許氏によると、中国の新エネ車の販売台数は世界の4割以上を占め、米国・欧州・日本を上回り、世界新エネ車市場で主導権を握っている。中国市場の世界新エネ車販売増への貢献のほどが伺える。
許氏は、新エネ車産業は中国で喜ばしい発展を遂げ、販売台数で世界一になっているが、同じく問題が存在すると指摘した。国産新エネ車の全体的な品質は低・中度発展水準に留まり、安全性、バッテリー、革新力、競争力などの向上が待たれる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月7日