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japanese.china.org.cn | 23. 12. 2015

中日で明日の環境とエネルギーをつなぐ議論 ―—国際シンポジウム「環境とエネルギーの未来」

タグ: 環境とエネルギーの未来

 



シンポジウム終了後のレセプションでは、登壇者、聴衆者が多数参加した。

冒頭、司会の南川氏は学生たちに向けて「シンポジウムを機に自信をもってほしい」と激励。シンポジウム参加のため北京から駆けつけた中国国家発展和改革委員会地区司の鄒勇副司長は、「資源の枯渇問題、生態環境保存の問題などやるべきことは山積みだ。地球温暖化には世界共通の責任がある。COP21の指針は今後長期的にわたり各国の協力の制度的なサポートとなる。中国政府は環境保全の基本政策を堅持し、資源節約型社会の構築を加速して地球全体のセキュリティをはかる」と挨拶した。 

次いで武内和彦国連大学上級副学長が「パリ協定が採択され、米中を含めて合意できた意義は大きい。2015年は後年、あのときに世界が変わったと言われる年になる」と述べ、乾杯の音頭をとった。 

塩谷隆英元経済企画庁長官は、「私が環境問題に関わっていたのは45年前の1970年、公害問題が環境問題に変わった年だ。水質汚濁防止法を定め、大気汚染防止法を策定した。現在、隅田川に白魚が泳ぐようになったと聞くと涙が出る程嬉しい」と日本の環境行政の歴史を振り返った。 

土屋了介神奈川県立病院機構理事長は、学生に対して「好きなこと、先のことを見据えて研究に食らいつくことが大切だ」と語りかけた。  

柳澤香枝JICA理事は、「学生たちの問題提起がデーターに裏付けられており、ストレートに疑問をぶつけたこと、また、登壇者が官僚という立場を超えて個人の声を伝えてくださったことに強い印象を持った」と感想を述べた。 

清成忠男事業構想大学院大学学長・元法政大学総長は、「1974年に上海交通大学で環境技術移転をテーマにシンポジウムを開催し日本側実行委員長を務めた。環境技術移転のテーマで日本と中国がシンポジウムをする最初だった」と日中両国の環境学術交流のスタートを振り返った。

 横山禎徳東京大学特任教授・元マッキンゼー東京支社長は「周先生とは長いおつきあいで、日中関係を改善するため共に北京・東京フォーラムを2005年に立ち上げた。環境エネルギーの問題は、センスオブエマージェンシー(危機感)を皆がどう持つかが大事だ」と述べた。 

安藤氏は「きょうの議論で素晴らしい問題提起をいただき大変楽しく嬉しかった。日本と中国、そしてアジアのつながりが大切だ」と強調した。 

中井氏は「人も自然とつながる。このシンポジウムはぜいたくなプログラムだった」と力説した。周氏は主催者の一人として登壇者、来賓に感謝を述べ、「学生たちには物凄い達成感があるだろう。今後の成長に大きく期待したい」と閉会の挨拶をした。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月23日

 

 

 

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