中国でビッグデータは架空のコンセプトではなくなって、家電業界の「規則」を変えつつあり、2016年の業界キーワードの一つとなった。奥維雲網(AVC)は先ごろ、「中国スマート家庭ビッグデータ産業化の実践白書」で、2020年までにスマート家電の生産高が1兆元に上り、スマート端末の市場規模が8000億元になるとの予測を示した。うちスマートテレビの普及率は93%、スマート洗濯機、スマート冷蔵庫、スマートエアコンの普及率はそれぞれ45%、38%、55%に達する見込みとしている。
中国家電大手「四川長虹電器」のビッグデータ製品総監の唐軍氏は、『北京商報』の記者に対し、ビッグデータ活用の需要に対応するため、ビッグデータを扱う百分点集団と共同でユーザータグ管理システムを構築したことを明らかにした。「将来的に全ての家電をネットワーク化することが自社の戦略だ」と説明。ネットワーク化されれば、全データの収集・やり取りが可能となり、ユーザーの使用習慣に関するバックグラウンド分析やカスタマイズにつながると述べた。