各地方政府は、すでに発表した「第13次5カ年計画(十三五、2016-2020年)」で、国有資産証券化の加速に触れている。草案を発表した28省はいずれも、「十三五」期に国有資産・国有企業改革を深化し、国有企業改革を通じて国有企業の強大化と優良化を進める方針を示した。うち11省が、国有資本証券化の水準を引き上げる方針を明記している。
中央企業の関係者は記者に対し、国有資産証券化について、国有企業の混合所有制改革を進める最も重要な方法になると説明した。多くの国有企業がすでに上場しているものの、大多数が一部の資産を上場させているに過ぎないと指摘。実際に、国際的にも優良なクロスボーダー国有企業に比べ、地方国有企業や中央企業の資産証券化率は依然として低く、多くの企業が20%に満たないという。
当初予測によると、向こう数年以内に株式市場に流入する資金は30兆元に上る見込み。今後は、国有資産証券化に伴う合併買収・再編、資産注入、全体上場、企業強大化が市場で注目されることになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月12日