中国の主要70都市の不動産価格は15カ月連続で前年同月比を下回っていたが、昨年12月に16カ月ぶりのプラス成長に転じた。
中国国家統計局のデータによると、中国の主要70都市のうち、昨年12月の不動産価格が前年同月を上回った都市は前月と同じ21都市で、全体の30%を占めた。不動産価格の上昇幅が最も高かった都市は、全国の不動産価格の上昇幅で13カ月トップを走っている深センで、2014年同月を47.5%上回った。上海と北京は18.2%と10.4%の上昇幅でこれに続いた。
注目すべきなのは、不動産価格の前年同月比の上昇幅が拡大を続けてることである。易居房地産(不動産)研究院が発表した最新の研究報告によると、主要70都市の12月の不動産価格が前年同月を0.3%上回り、16カ月ぶりにプラスに転じた。国家統計局都市司の劉建偉・高級統計士は、「(不動産価格の)前月比がマイナスからプラスに転じる都市はますます増えており、上昇幅も前月より拡大している。中古住宅価格が前年同月を上回った都市は35都市にのぼり、そのうち33都市の上昇幅は前月より拡大した」と指摘する。