中国の習近平国家主席がこのほど終えたサウジアラビア、エジプト、イランへの訪問は、中国と中東諸国の戦略面の連結を促進し、中国が推し進める「一帯一路」建設を加速した。中国新聞網が伝えた。
今回の訪問について中国の王毅外交部長(外相)は「習主席の今回の訪問は山場であり、地域の首脳と『一帯一路(1ベルト、1ロード)』の大業について共に語り、実務協力を格上げするものだった」と指摘した。
これら3カ国は「一帯一路」の西端に位置し、早くから中国との関係が深く、歴史、地理的淵源から3カ国「一帯一路」共同建設の自然な協力パートナーとなることが決定づけられている。現実に立脚し、3カ国は中国と経済戦略連結を強く必要としてもいる。中東のエネルギー大国であるエジプトを例にとると、石油貿易への過度の依存から脱するために、新たな「5カ年計画」実施によって経済の多元化を図っている。これは製造業で優勢を有し、海外進出を大々的に推進する中国と相互補完を実現することができる。
エジプト政府が打ち出している新首都プロジェクト、新スエズ運河など経済刺激を目指す一連のプロジェクトも、エジプトと中国の発展方向・戦略と合致する。
イランについては、西側の制裁が徐々に解除されるに伴い、同国の対外経済・貿易協力の地ならしをするとともに、中国と新時期の包括的協力を切り開くための堅固な基礎を築いた。