コンサルティング会社・プライスウォーターハイスクーパース(PwC)は26日に北京で、最新の報告書「2015年中国企業合併買収市場の回顧と2016年の展望」を発表した。それによると、経済のモデル転換が中国国内での戦略的合併買収(M&A)取引の力強い伸びを後押しし、中国企業の15年のM&A取引は件数が前年比37%増加し、金額も同84%増加して7340億ドル(約86兆7千億円)に達し、いずれも過去最高を更新した。1件あたりの取引額が10億ドル(約1181億円)を超えた取引は114件に上り、こちらも過去最高を更新した。
同報告書によると、15年には科学技術と金融サービスが中国企業の海外M&Aの人気投資先となり、このように企業を駆り立てた主な要因には、科学技術産業の将来の高度成長に対する投資家の期待、科学技術産業で徐々に進められている再編、中国の科学技術金融・決済事業の急速な発展により生じた資金調達需要などがあるという。