このほど開かれた「2015~16年中国ハイエンド家電動向発表会及び授賞式」で、「中国ハイエンド家電消費調査リポート」が公表された。上海、広州など10の重点都市で、世帯月収が1万5000元以上の消費者を対象に行われた消費嗜好動向調査の結果を基にまとめられたこのリポートによると、ハイエンド家電を購入する予定のある消費者のなか、「生活の質を改善するため」、「新製品に買い替えるため」を購入動機とする調査対象がそれぞれ全体の65%、64%を占めている。ハイエンド家電を購入する際に、◇製品の品質、◇スマート化、◇技術レベル--の3つの要素を消費者が優先的に考慮しているという。
ハイエンド家電が普通の中国家庭に入る
消費観念が変化するなか、中国の人々はより良い品質、より良い使用体験を追求するようになった。中国の消費者が「コストパフォーマンス」を製品選びの第1の判断基準とする時代は過ぎ去り、ブランド、環境性能、デザイン、技術、アフターサービスはいずれも重要な考慮要素となっている。国家情報センター情報資源開発部の蔡瑩・副主任は、「消費のグレードアップは逆戻りできない流れだ。ミドル・ハイエンドの消費層が拡大しつつあり、消費者はブランド知名度の高い、品質と使用体験が良い、サービスが優れている製品を好む傾向が強い」と指摘している。