「潜在成長力のある工業企業については、足し算の方式で金融支援を強化し、工業のミドルハイエンド化を推進する。構造調整の必要な既存企業については金融サービスを通じてM&Aを支援し、構造調整を進める。改善の見込みの無い旧式生産能力については、引き算の方式で関連債務を整理する」と中国国際経済交流センター経済研究部の徐洪才部長はこのように分析した。また、政府は引き続き金融サービスの料金制度見直しを進め、企業の経営コストを低減、企業の経営力強化を図るべきとしている。
アナリストは、このような対象を絞った金融支援措置は各産業の企業にそれぞれ対応できるため、金融市場の資源配分機能を通じて、より活力と潜在力のある産業・企業に資金が流れるとみている。
常務会議では、金融措置のほかにも、「中国製造+インターネット」について早期に突破口を見い出し、中国製造のミドルハイエンド化の実現に向けた複数の措置も提議された。
「中国製造+インターネット」については、「デジタル化、ネットワーク化、スマート化製造推進を手がかりに、自動制御・センシング技術とクラウドサービスプラットフォーム、産業インターネットなど製造業の新たな基盤の構築を急ぐほか、製造業の新たなスタイル・業態・製品を育成する」という方向性が示された。