中国の株価が続落しているが、この国の若きメイカーはほとんど懸念していない。彼らの中国経済への自信に揺らぎはない。ARDドイツテレビが伝えた。
ここからは中国政府の支持を受ける、「中国の夢」を見ていこう。北京市中関村の現代的なビルの入口にある、「夢想実験室」という字が人目を引く。その隣には、「北京創客空間(メイカースペース)」と書かれている。これはエンジニアやアイデアを持つ人が集まるベンチャー企業で、明るい事務所、3Dプリンター、小型ドローン、若者を見ることができる。危機の影響はここに波及していない。ある創業者は、「生活の中で経済問題を感じたことはない。当社のデザイナーとプログラマーの収入は毎年上がっている。当社は政府の力強い支持を受けており、多くの資源を手にした」と話す。
数年前、中国語には「創客(メイカー)」という言葉がなかった。スマートデバイス、バーチャルリアリティ、産業デジタル化などは、ベンチャー企業のエリートたちの新しいスローガンになっている。中国の一部の経済指標が低下しているが、若きメイカーは、中国はまだ台頭中だと考えている。彼らは国家の先行きを懸念しておらず、中国が堅固な基盤を持ち、各業界に多くの潜在力が残されていると判断している。
中国はもはや「世界の工場」ではない。指導部は中国を、研究開発センターにすることで、新たな活路を切り開こうとしている。これらの若者は中国の指導部が考えるように、よりハイレベルな革新の技能を持ち、中国経済の拡大を支えている。
中国の1990年代生まれの若者は、約1億4000人に達する。これらの若者のうち多くが新しい技術エリートだ。友人たちとの会話では、金融市場の変動ではなく、新技術や新理念がよく話題にのぼる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年2月12日