中国国家発展改革委員会(発改委)は14日のプレスリリースで、2016年の投資環境は依然として錯綜しているとし、「安定成長」と「構造調整」、「有効需要の適度な拡大」と「供給側の構造改革推進」がリンクする最適なポイントを見極める必要があると指摘した。投資の有効性を高め、効果的な投資戦略を維持したうえで、弱い部分の補完に注力、経済成長に果たす投資の重要な役割を充分に発揮できるようにするとしている。
具体的な措置としては、次のような項目を挙げた。
■特別建設基金による推進効果を充分に発揮させる
特別建設基金によるテコ入れ効果を発揮させ、プロジェクトの着工と建設ペースを加速する。商業銀行の貸出と社会資本の足並みを揃え、投資の結合相乗効果を高める。関連制度を策定し、基金管理の制度整備を進める。
■弱い部分への補完措置を強化する
政府投資を効果的な呼び水とし、金融資金や社会資本を呼び込む。効果的な投資を強化し、基盤が弱く、生産力の不十分な農業の現状改善に注力。工業化・情報化の加速、先端新興産業・業態の育成、新型都市化の加速を進め、国民の生活水準向上を図る。