全長783キロメートルのジブチ・エチオピア鉄道はジブチの首都・ジブチ市とエチオピアの首都・アディスアベバを結ぶ。中非協力が新たな時代を切り拓くなか、ジブチ・エチオピア鉄道は中国企業がアフリカで建設する初の国際鉄道となった。
ジブチ港は東アフリカの重要な港湾。ジブチ海軍司令官のアブトラマン氏は、地政学的にこの港湾と関わりのある人口は4億人に及ぶとの認識を示している。中国の港湾建設大手、中建港務建設有限公司の伝瞿鷗・副総経理によると、ジブチ港では現在、年間取扱能力が400万トンのバルクふ頭、10万TEUのコンテナふ頭と石油ふ頭1カ所が稼働している。ただ、港湾設備の老朽化が進行し、作業効率が非常に低いため、港湾の潜在力を発揮させるためには新ふ頭を建設しなければならない。新ふ頭の竣工後、旧ふ頭の改造工事も予定しているという。新ふ頭の取り扱い能力はバルクが708万トン、コンテナが20万TEUに上り、来年2月6日に竣工する見込み。
中地海外集団が手がけるジブチ供水プロジェクトの工事現場で、中国とジブチの作業員がクレーンやパワーシャベルを操作し、貯水池の建設に励んでいる。