新華社によると、中国企業が建設工事を請け負っていた中央アジア最長のトンネルが27日、貫通した。このトンネルは、ウズベキスタンのアングレンとポップを結ぶ鉄道のカムキックトンネルで、中国政府の対外援助プロジェクトの一環として中鉄隧道集団が建設を進めていた。
カムキック(Qamchiq)トンネルの全長は19.26キロメートルと、中央アジアで最長。ウズベキスタンの重要プロジェクトであり、「シルクロード経済ベルト」の鉄道網のうち、中国とキルギスタン、ウズベキスタンを繋ぐ鉄道の重要区間でもある。ウズベキスタンの経済・社会の発展を促す上でも、「一帯一路」戦略を実施する上でも重要な意味を持つものだ。同建設工事の総工費は約4.5億ドルと、両国の非資源分野における協力プロジェクトでは最大規模。中鉄隧道集団が元請として設計、調達、施工を請け負い、中国標準で設計、国際標準に準拠して施工を行った。
同社によると、2013年9月5日に掘削を開始してから16年2月25日に貫通するまで、要した日数はわずか900日というスピード工事だったという。当初計画より100日近く前倒しで完成し、海外でのトンネル工事では過去最短日数となった。
着工以来、1000人あまりの中国人建設作業員を投入、厳しい環境に断層や湧水といった悪地質条件の中で着々と工事が進められたという。トンネルの完成により、中国とウズベキスタンの経済・貿易分野での協力が一段と拡大され、「一帯一路」の構築に弾みがつくと期待される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月29日