英コンサルティング会社のヘンリー・アンド・パートナーズはこのほど、ビザ免除国の多いパスポートのランキング・2016年版を発表した。ドイツのスコアが177でトップだった。中国は前年の93位から87位へ上昇。ビザなしで渡航できる国の数は50カ国に達した。
ランキングは同社と国際航空運送協会が2006年から毎年発表してきた。ドイツに続いてスウェーデンが176カ国と僅差の第2位だった。14年・15年版で首位だった米国は4位に落ちた。日本と韓国は14年・15年版ともに3位に入っていたが、今年はそれぞれ5位と6位に順位を下げた。今年の3位にはフィンランド、フランス、イタリア、スペイン、英国が175カ国で並んでいる。
中国は日本や韓国、米国がビザ発給要件を緩和したことで、順位を93位から87位に上げた。中国人の旅行客に対しては、英国やオーストラリアも今後、緩和措置を推し進めていくと発表している。
その反面、戦乱に見舞われたり経済が立ち遅れている国ではこうした恩恵を受けることができない。アフガニスタン、パキスタン、イラク、ソマリア、シリアがワースト5を占めた。
英社によると、ビザ免除の措置には国同士の外交関係が反映されるほか、互恵ビザ政策や安全面での要素も大きく関係するとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月6日