全人代代表、製造業めぐり熱い議論 炊飯器が出発点

全人代代表、製造業めぐり熱い議論 炊飯器が出発点。

タグ: 全人代代表 製造業

発信時間: 2016-03-10 16:58:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

全国人民代表大会(全人代)広東省代表団の分科会で、代表たちが「1粒の米」をめぐって討論を繰り広げた。新華社が伝えた。

代表の一人である小米科技有限公司の雷軍会長は、「これまでは炊飯器には大した技術もないと考えていたが、その後、詳細に研究してみたところ。国内メーカーは本当に(優れた炊飯器を)作ることができないのだとわかった。食感がよいご飯は、米粒が炊飯器の中で踊るようにしてできあがる」と述べた。

別の代表から、「どのような炊飯器のことか。なぜ国内メーカーにはできないのか」との声が上がった。

雷会長は、「日本の2つのメーカーを除き、国内メーカーには炊飯器の特許がない」と答えた。

今年の両会(全国人民代表大会(全人代)と中国人民政治協商会議(全国政協))では、炊飯器が「頻出するキーワード」になった。

代表委員の高い関心ぶりの背後に、「メードインチャイナ」製品の欠点が見え隠れする。中国は製造業大国でありながら、世界的なブランドを樹立することができずにいる。輸出大国でありながら、その90%以上がOEMの製品だ。海外で大型家電製品や爪切り、ステンレスボトルなどを買いあさる一方、遅れた生産能力の国内メーカーは在庫が積み上がって困った状況になっている……

国際市場での競争が日に日に激化する中、中国企業は「蝶に生まれ変わる」内在的パワーをもつとともに、「囲みを突破せよ」という外からの圧力に直面してもいる。

代表を務めるTCL集団株式有限公司の李東生会長は取材に答える中で、「『智』があって初めて『質』にたどりつける。中国の製造業は曲がり角に差し掛かっており、供給側の改革が唯一の進路だ」と述べた。

製品の「供給側の改革」はすでに共通認識となっている。政府活動報告では、「企業が個性に応じたオーダーメードや柔軟な生産を展開することを奨励し、よりよいものを追い求める匠の精神を育成し、商品の種類を増やし、品質を向上させ、ブランドを樹立する」ことがうち出された。第13次五カ年計画綱要草案では、品質強国戦略を実施し、一連の競争力ある有名ブランドをうち立てることが提起された。

代表を務める美的集団の袁利群副社長は、「以前は日用品の質に対する要求はそれほど高くなかった、消費がグレードアップすると、需要側に変化が起きた。企業はこうした新しい流れに積極的に応えていかなくてはならない」と述べた。

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