2016年は第13次五カ年計画(2016~20年、「十三五」)がスタートする年になる。今年の政府活動報告で、16年のGPD(国内総生産)成長率の目標を6.5~7%に設定。幅持たせた目標にしたことに対し、「経済成長の目標達成が難しいためではないか」、「経済運営に問題が起きているのではないか」といった懸念が浮上している。
全国政治協商会議委員で、財政部の朱光耀・副部長は、「6.5~7%のGDP成長率目標設定は、市場経済の客観性を反映させると同時に、16年目標を年平均でGDP6.5%以上とする十三五計画の目標と緊密に連動させている。これによって、一層焦点の絞った、効果的な経済政策の舵取りが可能になる」と指摘した。
国家発展改革委員会研究室の楊潔・巡視員は、「6.5~7%は幅を持たせた目標だ。レンジ下限と上限が設けられている。柔軟性のある目標設定で能動性が増す。十三五期間中の小康社会の全面的実現に向けて基盤が築ける」と分析している。