試算によれば、2020年までに小康社会を全面的に実現し、10年比でGDPと1人あたり可処分所得の倍増を達するためには、十三五期間中に年平均で6.5%以上のGDP成長率を確保する必要がある。経済発展の一般的な規則では、経済規模の拡大、伸び率を算出する基数の上昇にともない、成長率は次第に鈍化傾向にある。今年のGDP成長率が6.5%を下回った場合、後の数年間は伸び率を引き上げなければならない。こうした状況を避けるためにも、今年の目標を6.5~7%に設定し、今後はより能動的に対応できる。
楊潔氏は、「6.5~7%の目標は、成長率に対する市場の受け止め方に柔軟性を持たせ、中国経済が持つ潜在力や、市場予想にも合致している。余裕を持たせることは、先行きに対する自信の向上などにつながり、プラスに働く」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月10日