中国中車製造の7000系地下鉄車両
李克強・総理は今年の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)で行った政府活動報告で、「高速鉄道」に3回、「鉄道」に4回言及した。そのわずか数日後に、中国鉄道車両最大手の中国中車が米国で史上最大規模の地下鉄車両受注を獲得した。
シカゴ交通局(CTA)は米国現地時間の3月9日(北京時間の3月10日未明)、シカゴ7000系地下鉄車両の調達プロジェクトで中国中車が落札したと公式サイトで正式に発表。落札車両は計846両、総額は13億900米ドル(3月10日の為替レート換算で約85億2700万元)。
李総理は今年の「両会」で行った政府活動報告で、装備の海外進出を推進し、中国製造(メード・イン・チャイナ)というブランドを磨くよう強調した。米国が全世界の企業を対象に実施した入札で中国中車が2回続けて落札に成功したのは、中国ブランドの構築で幸先良いスタートを切ったと言えよう。
「中国製造」の地下鉄車両が米国市場への参入を果たしたのは今回が2度目。シカゴ交通局は14年10月にも、当時の中国北車から284両、総額41億元の地下鉄車両を購入。「部品から完成車に、ミドル・ローエンド製品からハイエンド製品に、発展途上国市場から先進国市場に」と、三つの進化を成し遂げた中国の軌道交通装備の輸出は、ようやく世界最高峰の舞台に立った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月11日