格力集団の董明珠会長はこのほど、「『匠の精神』が中国製造業の試練の後を再生を導くことになる。今は中国製造業が心を一つに力を合わせてともに事業開拓を進める時期であり、頑張らなければ未来は切り開けない」と述べた。人民日報が伝えた。
董会長は、「国内の観光客が海外で便座を買いあさる一件が示すように、中国製造業はなお多くの問題に直面している。一部の企業の不誠実さ、虚偽の宣伝行為、注文通りにいかない商品、ニセ物・粗悪品などが、消費者の一部に中国製造業に対する信頼感を失わせている」と述べた。
董会長からみると、「『匠の精神』には細心で完全を求める製造の力と強く大きな革新の力が内包されている」のであり、「革新力の育成のために創出するた公平な競争環境に関心がある。企業は今、革新の能力の強化に投資したいと考えており、革新の過程でぶつかる最大の問題は知的財産権の保護だ。たとえば特許のために大きな投資を行いながら、新しい技術の研究開発が終わるとすぐ誰かに技術をもっていかれてしまえば、企業の革新への積極性は大いに損なわれることになる。中国製造業のために良好な環境づくりをするには、権利侵害行為やニセ物・粗悪品を厳格に取り締まることが絶対に必要になる」という。
董会長は、「中国製造業には自信をもっている」とした上で、「格力がエアコン事業からモデル転換してスマート化設備に移行するのに、わずか3年しかかからなかった。製品はすでに設備製造業のさまざまな分野に及ぶ。これからも模索を続け、革新を続け、消費者により行き届いた高品質の製品を提供していく。『匠の精神』は中国製造業の高度化を必ずや牽引していくことになる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年3月14日