中国経済が減速の圧力に直面するなか、中国企業の海外への大挙進出に遅れは生じていない。最新の統計データによると、中国の2015年の対欧米直接投資額は記録を樹立し、2016年もこの流れが続く見通しだ。ドイチェ・ヴェレが3月15日に伝えた。
ベーカー&マッケンジー法律事務所が発表した最新の調査報告書によると、中国の民間投資家もしくは国有企業の対欧州投資額は、2015年に230億ドル(約210億ユーロ)に達した。うち投資額が最も多かった国はイタリアで、フランス、英国、オランダ、ドイツが続いた。投資家にとって最も重用な業界は、自動車製造業と不動産業だ。中国の投資家による対欧州投資額は、2015年に対米投資額を上回った。同法律事務所のデータによると、中国の対米投資額は150億ドル。しかし過去15年間の投資総額を見ると、米国とカナダは1080億ドルという規模により、欧州(970億ドル)を上回っている。
同法律事務所グローバルM&A事業部のMichael DeFranco氏は、「現在は経済が変動する時代だが、中国企業は自信を持ち行動し、欧州と北米市場に大挙進軍している。中国企業は経験豊富な買収者で、異なる枠組みを利用することで新しい市場や業界に進出できる」と指摘した。
中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月17日