中国で「国際産能合作(グローバル生産能力提携)」がここ1年の流行語となり、今年も最初に政府活動報告に記載された。「第13次5カ年計画(十三五、2016-2020年)」の計画綱要草案の中でも項目を設けて説明されている。
これを踏まえると、向こう5年にわたり、政府がグローバル生産能力提携を推進するなか、中国企業がグローバル市場で活躍し、海外進出が大きく加速する見通しだ。
李克強総理は昨年6月のフランス訪問時に、中国がコストパフォーマンスの高い大量のミドルエンド製品・生産ライン・装備生産能力を持ち、発展途上国のニーズに応えていると話した。先進国はハイエンド技術と装備を有する。グローバル生産能力提携を通じ、中国と先進国の強みを合わせて低価格・高品質のキー技術・設備を生み出し、発展途上国のニーズを満たせば、中国の産業高度化と先進国の輸出拡大につながると説明した。
2014年末に李総理がカザフスタンを訪れた際、中国とカザフスタンは道路・住宅などの分野で多くの提携プロジェクトで合意した。複数回に及ぶ協議の後、両国は約241億米ドル上る規模の提携案件を打ち出している。