中国の第12期全国人民代表大会第4回会議が3月16日午前に閉幕した。李克強総理は閉幕後、人民大会堂3階の金色ホールで記者会見を開き、取材に訪れた国内外の記者からの質問に答えた。
農民日報記者
農民日報記者:昨年9月のトウモロコシの収穫直前に、中央政府は臨時備蓄買付価格を2割以上引き下げた。農業の構造調整も供給側の改革の方針に沿ったもので、必然的な要求だが、農民が受ける損害は非常に大きい。この件についての総理の見解をお伺いしたい。今年はこのような穀物関連の補助金や農産物価格について、より良い対策を講じる用意はあるのか?
記者の質問に答える李総理
李総理:これは我々も非常に重視している問題だ。中国の農産物、主にトウモロコシや小麦、コメなどの穀物価格は、国際市場に比べて1トンあたり600元以上高いが、これは我々の労働生産性が低いことが主因だ。今後は新型都市化と農業近代化の協調発展を推進し、農民の都市への流入を促す。条件に合う者は都市に留まることができるようにすれば、農民の収入増加につながる。同時に、多様な形式で適度な規模の経営を推進し、農民の労働生産性向上を図れば、中国の農産物の競争力も高まる。もちろん農業は弱い立場の産業だ。国の農業支援、農民支援について、支援の手を緩めることはない。中国の問題の最終的な解決というのは、農民問題の根本的な解決にある。農民を豊かにし、近代的で文化的な生活を送れるようにすることが重要だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月16日