第12期全国人民代表大会第4回会議が3月16日午前に閉幕した。李克強総理は人民大会堂3階の金色ホールで、第12期全国人民代表大会第4回会議を取材した国内外の記者の前に姿を現し、記者からの質問に答えた。
ブルームバーグ記者:中国経済の一定の成長率を維持し、不安定の要因となる雇用問題を回避し、総理がおっしゃったような中国の経済発展にとって極めて重要な改革の推進を妨げないためにはどうするべきか?
李総理:厳粛な質問で、私もやや心が重い。中国は確固不動の姿勢で改革を推進すると、私は明言できる。改革と発展は相矛盾しない。我々は構造改革により市場の活力を引き出し、経済発展を支えることができる。この過程において、我々は確かに比較的深刻な過剰生産能力を目にしている。これは主に、重化学工業に集中している。我々は現在、製鉄と石炭という2業界の生産能力解消に率先して取り組むことを決定した。これと同時に、大規模な解雇を回避しなければならない。
中国は過去2年間で、製鉄業の1億トン以上の生産能力を解消し、100万人以上の従業員が影響を受けた。我々が従業員の合法的な権益の保護を重視しているため、多くの従業員を転属させるか、適切な対応を採るなどした。これによって、経験を積み重ねることができた。今後はさらに生産能力の解消を推進する。我々は生産能力を解消するが、多くの従業員に職を失わせることは許されず、かつ次の就職先を代わりに見つけなければならない。一時的に不可能な場合、中央財政と地方財政は適切に対処する事が可能だ。中央はすでに従業員の転属に用いられる1000億元の特別経費を拠出しており、需要がある場合は増額も可能だ。当然ながら、地方政府もサポートしなければならない。我々はウィンウィンを目指している。生産能力の解消、発展促進、雇用安定化の間でバランスを見出し、最終的に生産能力解消の過程において、重化学工業の持続的かつ健全な発展を実現する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月16日