中国海南省の博鰲(ボアオ)空港は、ボアオ・アジア・フォーラムの重点関連プロジェクトとして当初は2017年頃の運営開始を計画していたが、実際にはボアオ・アジア・フォーラム2016年年次総会前に前倒しで竣工し、17日に第1便が就航した。
博鰲空港管理公司の董事長兼総経理を務める蔡竟氏は、ボアオ空港がグローバルブランドの五つ星サービスを持ち、会議に出席する国内外の要人や代表に安全、周到、細かな空港サービスを提供できると説明。2月25日時点で、フォーラム年次総会に出る要人や来賓の離着陸申請を3組分受けたことを明らかにした。関係者がすでに現地を視察し、今後は代表団専用機の離着陸が相次ぐ見通しを示している。
ボアオ空港は、海南省琼海市中原鎮の西側、市中心部から12キロメートル、博鰲国際会議中心から15キロメートルに位置し、用地面積は約2732ムー(1ムーは15分の1ヘクタール)、投資総額は約11億2700万元に上る。2015年5月の着工で、2016年2月中旬には試験飛行が可能となった。わずか10カ月弱の工期は世界の空港建設で類を見ない速さだ。全体が完成すると、長さ2600メートル、幅45メートルの滑走路1本、2本の連絡路、25機分の駐機場、8万5000平方メートルのランプ、9900平方メートルのターミナルビルが設けられる。空港等級は4cで、エアバスA320、ボーイングB737の離着陸が可能となり、将来的には等級4eにグレードアップし、ボーイングB747の離着陸も可能とする計画。年間の旅客乗降者数は延べ48万人、貨物取扱量は1440トン、離着陸機数は4950機を目指す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月17日