3月27日、中国国家統計局が工業企業に関するデータを発表した。データによると、2016年の1―2月に、一定規模以上工業企業の利益総額が前年同期比4.8%増(355億4000万元)となった。
これで、中国の工業企業利益が7カ月連続で減少し続ける状況に終止符が打たれ、2016年は2015年のような通年工業企業利益減少という局面も逆転されると見られる。
中国銀行国際金融研究所の高玉偉研究員は「毎日経済新聞」の記者に対して、「利益の増加、経営状況の改善は工業企業の投資・融資活動にプラスの影響を与える。総じて言えば、中国経済に依然下押し圧力が存在するものの、いくつの経済指標からは景気底入れの兆しが見えてきた」と述べた。
工業企業利益がマイナス成長からプラス成長に転じた原因について、国家統計局工業司の何平氏は、「工業企業売上高の増加、生産者物価指数(PPI)下げ幅の縮小および石油加工、電気機械、食品などの業界の利益増加による貢献が大きかった」と指摘。