四川省も先ごろ「四川省人民政府による省属国有企業の混合所有制経済発展に関する意見」を発表した。意見には、◇株式制改革の推進、◇資産証券化の加速、◇国有企業の制度改革と再編への非公有資本の導入推進、◇国有企業の民営企業への資本参加奨励、――などが盛り込まれ、国有経済とその他の所有制経済のプラットフォーム構築を目指す。
金証互通投資顧問有限公司のリポートによると、国有上場企業231社のうち、中央政府直属の国有企業は32社で、その他の約200社は地方政府の管理下にある。統計では、ここ1年で28社が29件の重大資産再編プロジェクト(プロジェクト終了を含む)を進めているが、これはテスト企業全体の12.12%を占める。うち、22社の地方企業が資産再編を実施したが、この比率は地方政府傘下の国有企業全体の11%となっている。アナリストは、国有企業改革は高度成長期に入ったとみており、国有企業資産の活性化が見込めるとしている。
招商証券はリポートで、2013年の地方政府傘下の国有企業資産は55兆5000億元に上るが、資産証券化率は30%に満たないと指摘。今後数年で約10兆元の地方の国有企業資産が証券化を実現する見通しで、大規模な投資機会をもたらすとみている。